先日、上海に行ってきました。
整然と欧米のように整った綺麗なストリートから昔の趣を残した裏路地、高級車が走る中、古い自転車に大きな荷物を積んで仕事に向かう人々、高級ホテルや高層オフィスビルから見える今にも崩れそうな建物に住む人々、欧米ブランドショップが立ち並ぶ街で観光客に偽ブランド品をしつこく売りつける売人。。。
開発途中の上海は色々な顔をしています。
日本や欧米の生活に慣れた人にとっては、かなりギャップを感じるでしょう。
欧米人が集まる街、観光客相手やブランド品を扱うような特別な地区を除いて、衛生面でも日本人には少々受け入れがたいところも多々あります。
もう一度行きたいかと聞かれると少々答えに戸惑ってしまいます。
しかし、中国が勢いに乗っていることは確かでしょう。
昨今、中国留学が人気になってきていますので、簡単ですが少しコメントを載せたいと思います。
★中国留学は安い旅行の過程で、中国留学を考えている日本人学生の方とお話したのですが、一番の魅力は料金的なことのようでした。
英語圏の留学が一番魅力的だけど、費用がかかりすぎる。中国なら、留学費用が半分から三分の一で済む、ということでした。
まずは海外に出てみることが大切ですので、費用の面であきらめてしまうことがない分、中国には魅力があるでしょう。
ただ、料金の安さがまず始めで、日本と中国の産業や文化的なつながりは、後付けの理由になってしまうと本当の留学の意味が薄れてしまうかもしれません。
★中国留学に何を求めるのか。留学の真意は?輸出だけではなく、急速に発展する国内需要のため輸入も爆発的に増えている中国は、世界から注目されています。
鉄鋼、金融、食料品、どれをみても中国抜きではマーケットを語れないほどの存在です。
日本の企業も多数現地工場を建てるなどそのつながりは増々強くなる一方です。
しかし、言うまでもなく、いま日本で流行っているファッション、食文化、インターネットなどの先進的なもののほとんどはアメリカなど欧米が発信地です。
世界的なリーダーを育成していく、新しいものを生み出していく側面からみると中国留学にどんな魅力があるのか、よく考えてみる必要があると思いました。
★中国語を話せる人が少ないからチャンス最近は、英語を話せる人がかなり増えています。英語が話せるからということで、就職に必ずしも有利にならない状況です。
中国語に関してはまだ話せる人が少なく、少し中国語が話せるから就職に役立つ、そのような考えも学生さんの間には多少広まりつつあるのかもしれません。
ただ、上海のような土地には、海外からビジネスマンが集まってきています。外資系の人たちが集まる街や場所があるのですが、そこでは英語が普通に話されています。
今回訪れた上海が潤ってきているのは、元々は多くの外資を入れたからでしょう。そういった意味では、欧米系または英語圏の力はまだまだ強いです。
世界的にみると、中国語を習う人がとても増えているそうです。今の世界経済は中国抜きでは考えられませんから、その傾向もうなずけるでしょう。
アメリカの有名な投資家ジム・ロジャース氏は、中国市場を高く評価しており、歴史的に世界を動かしている存在はイギリスからアメリカへ移ってきましたが、いずれは中国になると話しています。
ジム・ロジャース氏自身がシンガポールに移住したり、娘さんには中国語を習わせているそうです。
残念ながら、日本では、中国での反日暴動、チベット問題、輸入食品の問題など、マイナスイメージが増えており、中国語を習う人の人口は減っているそうです。
★中国人は多い世界人口の5分の1が中国人だから、中国留学に意味があるという意見があります。
世界の主要都市にはチャイナタウンがあるほど、中国人は世界各国に住んでいます。
でも、人口比率的に見れば、中国人の多くは中国に住んでいて、必ずしも世界各地の主要な金融や産業を動かしている存在ではないでしょう。
もちろん、中国人の富豪や投資家はいます。そして、中国語を話せることでチャンスが増えることは間違いないと思いますが、数のゲームに惑わされてはいけないと思います。
今のところ、世界のビジネスの場で一番重宝するのは英語であることは間違いないでしょう。
その状況の中で、先行投資で中国語を学ぶという賭けに出るのか、中国語を習って何をしたいのか、具体的にどこでどのようにして使うのか熟慮しておいた方がよいと思います。
★日本と中国のかけ橋になるこれから、日本と中国の関係は様々な面で強くなっていくでしょう。誰かが懸け橋となって、両国をつないでいく必要が出てくるはずです。
今はまだ数少ない人たちがそれを行っているに過ぎず、一般の日本人にとって、中国は近くて遠い国です。
中国転勤を言い渡されると、憂鬱になる日本人ビジネスマンも多いと聞きます。
戦争の苦い記憶から根本的には日本人が嫌いという反日感情を持った人が多いことは勿論、情報が少ないこと、一部の都市を除いて発展途上であること考慮すると、難しいことが多い国だと思います。
そこへ飛び込んでいくからには、前出にある「費用が安いから」「中国人は多いから」といった程度では中国留学の意義も薄れてしまうかもしれません。
少々ネガティブな意見も上げましたが、今、中国を抜きにして世界経済は語れません。こういったブログを見るインターネット人口は、米国よりも中国の方が多くなっています(2008年統計)。
今後の世界をどう読むのか、自分の将来に何を期待するのか・・・その中で、中国留学をどう活かすのか、検討の余地は十分あるでしょう。
最後に、中国・四川大地震で日本の救助隊に感謝の意を表した中国の方の動画を紹介します。
動画リンク元:
http://www.youtube.com/watch?v=CKbF186YsK0★留学の窓口